よこいち日記

想った事を、書き綴ります。思考のアウトプットの場所として。主にFootballから始めることにしました! twitter:@yokoichi26

今輝く、ダンディズム。〜マリノスからアクチュアルタイムを考えた〜

いよいよ大詰め、Jリーグ。

というか、マリノスが9年ぶりのシャーレをほぼ手中に。

浦和ファンの僕としては「最後まで諦めない!」と言いたいところではあるが、今季のマリノスが残り2試合を連続ズッコケする姿はどうにもイメージできず、照準はすでにACL圏内死守!(3位以内)であります。

今日はそのマリノスが起こしてる「逆革命」について。

 

Jリーグが掲げる「+Qualityプロジェクト」

Jリーグは昨季から、試合の魅力向上を目的とした+Qualityプロジェクトを推進している。

その目玉の1つに「プレーイングアクチュアルタイムの公表」がある。

長いのでアクチュアルタイムと呼ぶ。

アクチュアルタイムとは、90分のゲームの中で、反則や選手交代などでプレーが止まっていない、「実際にゲームが進行している」時間を指す。

要するに、すっごくまとめて簡単に言うと、

アクチュアルタイムが短い = ゲームがよく止まる = 観ている方はつまんないでしょ!

ということです。

そんな訳でJリーグは、見苦しい遅延行為や異議行為による時間の空費をなるべく少なくしようよと各クラブに呼びかけ、アクチュアルタイムの増加を目指している。

 

Jの思惑と真逆の展開に・・・

では今季のJリーグ。

32節終了時点でのチーム別アクチュアルタイムの平均値。

 

首位を走るマリノスが、アクチュアルタイムでは堂々の最下位に…w

 

どうやらアクチュアルタイムは、チームの実力よりも、そのチームの”スタイル”に大きく依存するようだ。

 

アクチュアルタイムの順位を見ると、前任のペトロビッチ監督のポゼッションサッカーの流れをくむ広島が1位。平均60分17秒。60分越えは唯一だ。

それからポポビッチ監督のもと攻撃サッカーを貫くFC東京が2位、現在ペトロビッチさんが指揮を執る浦和が3位と続く。

降格争いを演じた甲府の4位は健闘。これがまさに”スタイルに依存する”証左だろう。甲府の城福監督は、FC東京の監督時代からアクチュアルタイムにこだわっていた。ちなみに僕がアクチュアルタイムという言葉を初めて聞いたのはFC東京監督時代の城福監督のインタビューだった。

一方の下位に目をやると、堅守をベースに戦う鳥栖が17位。そして勝点では首位のマリノスが最下位で、52分22秒。

1位の広島とは実に約8分の差。これは意外とかなりデカい、と思う。

 

マリノスのサッカーはつまらないのか?

じゃあ、一番「ゲームを闘っていない」マリノスのサッカーはつまらないのか?

いやそもそも、マリノスは一番「ゲームを闘っていない」のか?

 

繰り返すが浦和ファンの僕は、マリノスの試合を詳細に分析などしている訳ではない。

ここからは想像だ。

 

マリノスの試合は、きっと、つまらなくない。

 

マリノスのアクチュアルタイムが短いのは、多分、セットプレーが多いから。

そして、セットプレーに時間をかけるから。

そこに、中村俊輔がいるから。

 

俊さんの左足があれば、セットプレーは大きな武器になる。当然。

それを有効に使ってマリノスは試合を進めようとする。

当然、もらうファウルも多くなる。ゲームはよく止まる。

 

じゃあ、セットプレーでプレーが再開するまでの時間、スタンドやTVの前のファンは、退屈してるんだろうか?

 

多分、退屈していない。

 

ワクワクしている。

 

俊さんの左足から繰り出されるであろう魔法に、心躍らせている。はず。

 

  1. ファウルをもらう
  2. ゆっくりと、俊さんがスポットに向かう
  3. ゆっくりと、俊さんがボールをセットする。
  4. ゆっくりと、俊さんが壁に入る仲間に指示を出す。
  5. ゆっくりと、俊さんがGKと駆け引きする。
  6. ゆっくりと、俊さんがステップを踏み出すーー。

 

それは、きっと、ダンディーな大人が提供する、幸福な時間ーー。

 

それだけじゃ測れない、魅力がある。そして僕は誰なのか。

Jリーグが目指す、アクチュアルタイムの増加。

それは、無用な異議、時間稼ぎを減らし、より魅力的なゲームを提供する、というコンセプト。それは絶対的に正しい。

 

ただし、それだけではない。ストップウォッチじゃ測れない魅力も、確かに存在している。

 

それを証明してくれてるんだと思う。

今季、シャーレを掲げるであろうマリノス

そして今季、自身2度目のMVPを獲得するであろう、中村俊輔が。

 

 

Jリーグの掲げるプロジェクトと、各チームアクチュアルタイムの公表値がこちら。

Jリーグ - +Qualityプロジェクト

 

最後に、

繰り返すが、僕はマリノスファンではない。浦和ファンだ。

いや、もはや自分はただのJリーグファンなのかもしれない。

ありがとう。